寝る時のブラ着用と乳がんリスク、ナイトブラの効果について紹介します。
気になっていた方、よろしければ参考にしてください。

寝る時ブラと乳がん
寝る時ブラしても乳がんにはならない
「寝る時にブラをすると乳がんになる!?」というのは、世界的にみられる都市伝説で、完全に誤った情報です。
正しくは、「寝る時にブラをしても乳がんリスクとの因果関係はない」です。
【ブラと乳がんの関係について:研究論文の結論と内容】
- 論文タイトル:ブラジャーの着用と乳がんのリスクとの関連性はない:集団ベースのケースコントロール研究。
- 調査方法:2000 年から 2004 年の間に診断された 454 人の浸潤性乳管癌 (IDC) 症例と 590 人の浸潤性小葉癌 (ILC) 症例と、2000 年から 2004 年の間に診断された 469 人の対照女性をインタビュー比較。人口ベースの乳癌の症例対照研究を実施。
- 比較項目:ブラカップのサイズ/1日あたりの平均着用時間/アンダーワイヤー付きブラの着用/定期的にブラを着用し始めた年齢
- 参考ソース:米国フレッドハッチンソン癌研究センター
寝る時ブラで乳がんの嘘と原因
日本で「寝る時ブラは乳がんになる」都市伝説が広まったのはホンマでっかTVが元と言われています。
当時紹介された根拠は、一般の方の著書の引用です。
【Dressed to Kill(著者:シドニー・シンガー&ソーマ・グリスメイジャー夫妻)】
主なロジックは次の通りです。
- ブラを付けない途上国では乳がんの発生率が異常に低い。
- 4,730人のアンケートにより、長時間着用している人ほど発がん率が高かった。
- ワイヤーなどの締め付けにより、リンパの働きが阻害され、乳がん発生率が高まった可能性がある。
ちなみにこちらの著者は一般の方で、医療者でも研究者でもないそう。
乳がんの発生要因としては、生活習慣・食事・出生率・遺伝などが関係することなので、ブラ程度で発がん性を結論づけるのは早計ですし、ロジックが素人っぽいです。
前述した癌研究センターと似た項目で調査しているのに、癌研究センターでは関連性なし。Dressed to Killのアンケート集計ではブラ着用で25倍~125倍の発がん率。の結果も作為的か統計データの不備を疑うレベル。
この状態で信用するとしたら、明らかに癌研究センターの結果です。
ちなみに、上記著書を支持している医療関係者はワタシの周りには一人もいません。
乳がんなぜなる?
「乳がんがなぜできるのか?」については、未だ解明されていません。
ただ、発症リスクを高める要因は少しずつ判明されています。
乳がんの要因
乳がんの主な要因は、体質や遺伝的なものと生活習慣に関わるものがあり、どちらかもしくは両方が関係します。
【体質や遺伝的な乳がんリスク要因】
- 初経年齢が早い。
- 閉経年齢が遅い。
- 一親等の乳がんの家族歴。
- 良性乳腺疾患の既往歴。
生活習慣に関わるものは次の通り。
【生活習慣に関わる乳がんリスク要因】
- 出産歴がない。
- 初産年齢が遅い。
- 授乳歴がない。
- 閉経後の肥満。
- 飲酒習慣。
乳がんの発生・増殖には、性ホルモンエストロゲンが関係します。
上記のリスク要因を見てもわかる通り、乳がんリスクは体内のエストロゲンレベルに影響を与えるようなものがほとんどです。
ナイトブラは体に悪い?
寝る時、正しいサイズのナイトブラを正しく使う分にはデメリットもありませんが、以下のブラを付けるのはおすすめしません。
- 明らかに小さいサイズのナイトブラを付ける。
- 昼用ブラを付ける。
デメリット1. 肩こり
小さいサイズやワイヤー入りの昼用ブラは締め付けがきつく、肩やアンダーを圧迫して血行不良を起こすことがあります。
血行が滞ることで乳酸も排出されにくくなり、肩こり・首こりになる事があります。
「ナイトブラ=補正」を意識してる方が多いですが、主目的は睡眠時に使うリラックスウェア。締め付けすぎには要注意です。
デメリット2. 睡眠の質の低下
昼用ブラはワイヤーが入っているものがほとんどです。
アンダーへの圧迫がきつく、横向き寝などしようものならみぞおち当たりに食い込んで痛いことも…。
また、ナイトブラと比べるとストラップも細く、痒みや圧迫感を感じやすくリラックスしにくいです。
デメリット3. コストがかかる
ブラの寿命は、1回10時間程度で90回が目安です。
使用時間や回数が増えるということは、それだけ劣化スピードも速いので昼だけ使ってるときと比べると、単純計算で倍の枚数が必要です。
ナイトブラの必要性
寝る時に正しいサイズのナイトブラを使うことにはメリットの方が多いです。
必要性1. 横に流れるのを予防する
睡眠時、バストは上下左右の重力に従って身体の表面を流れるのが自然ですが、ナイトブラ特有の脇高設計は脇肉流れを防ぎます。
中央に寄せる補正力も高いので、谷間メイクも簡単にできます。
必要性2. 姿勢を助ける
ナイトブラは幅広×加圧素材をふんだんに使っているので、背中を伸ばすように作用するモノが多いです。
姿勢が良くなると、身体にとってもメリットが大きいです。
【姿勢が良くなるメリット】
- 胸が上向きになってバストアップして見える。
- 肩こり・首こりが軽減する。
必要性3. 睡眠の質を上げる
ナイトブラは昼用ブラと違ってワイヤーなども使わず、締め付けがマイルドなのが特徴です。
寝姿勢によって胸が偏ることもないので安心感もあり、睡眠を阻害しません。
ブラの加圧にも、血行促進をサポートする効果があったり、素材自体が吸放湿性に優れているため、睡眠による疲労回復を助けるのに役立ちます。
乳癌予防ブラジャー

乳癌はブラジャーで予防できない
寝る時ブラが乳がんを誘発しないのは明白です。
同じ理由から、ブラジャーに乳がんの予防効果は期待できません。
ブラで出来ることと言えば、締め付けや姿勢悪化による血行不良を可能な限り少なくすることくらい。
特別なブラジャーを準備する必要はなく、正しいサイズのブラを選ぶだけで充分です。
【ブラの血行不良デメリット】
- リンパと血液の流れが滞り、代謝が下がる。
- 猫背姿勢が肩や首の凝りを誘発する。
- 歪んだ脊椎が内蔵を圧迫して、病気への抵抗力を弱める。
寝る時のブラと乳がん まとめ
「寝る時にブラをすると乳がんになる!?」と言うのはただの都市伝説で、エビデンスのない稚拙な作り話です。
乳がんリスクを高めるのは、性ホルモンエストロゲンが大きく動くような行動や身体の変化です。
睡眠時にブラをしようがしまいがエストロゲンが動くことはまずなく、乳がんとの関連性を見出すことのほうが難しいです。
むしろナイトブラを使うことにはメリットが多いです。
- 垂れ乳を防ぐ。
- 離れ乳を補正する。
- 睡眠の質を助ける。

なお、昼用ブラとナイトブラでは構造的にも効果にも違いがあるので、寝る時には必ずナイトブラを使うようにしてください。
昼用ブラを使うと、肩こり・睡眠の質低下、脇から肉が流れるなどのデメリットがあります。
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