高反発と低反発、真逆の反発性能で有名なマットレス、モットンとテンピュールを、いろんな視点とスペックで比較しました。

2点で比較・検討されている方、よろしければお役立てください。


モットン テンピュール|価格 比較

価格の比較
モットン・テンピュールの価格 比較・一覧は次の通りです。
【価格(税込)】
厚み(cm) | モットン | テンピュール |
6 | – | 52,800~ |
7 | – | 96,800~ |
10 | シングル:39,800円 セミダブル:49,800円 ダブル:59,800円 |
– |
21 | – | 209,000~ |
この2つ、素材と厚みが別モノなので、金額だけで単純比較することに大きな意味はありません。
ただ、厚みが同じだとしたら‥‥?価格差は倍ほど違うことになります。
ちなみに、ウレタンは高反発と低反発とで原価が大きく異なり、一般的には低反発の方が高反発の2倍ほど高額になります。
モットン テンピュール どっちがいい?

この2つは厚み・反発性能・構造が異なるので、単純な比較は難しいです。
2つの差別化ポイントは、主に利用目的と体格です。
【モットン テンピュール:選ぶポイント】
- リーズナブルな購入金額:モットンがおすすめ。
- マットレストッパー:テンピュール(~7cm厚モデル)がおすすめ。
- 寝心地優先:テンピュール(21cm厚~モデル)がおすすめ。
※体圧分散+サポート力のバランスが良く、幅広い体格の方に使える。 - 腰痛持ち・身体の大きい方:モットン・テンピュール(21cm厚~モデル)がおすすめ。
- 身体の小さい方:テンピュール(~7cm厚モデル)がおすすめ。
モットン・テンピュールの性能を比較した一覧は次の通りです。
【モットン・テンピュール 仕様の比較一覧】
要素 | モットン | テンピュール |
価格 | シングル:39,800 セミダブル:49,800 ダブル:59,800 |
52,800円~429,000円 |
芯材 | 高反発ウレタン(ナノスリ―) | 低反発ウレタン・高反発ウレタン |
構造 | 単層 | 3層~5層 |
通気性 | 〇 | 〇 |
三つ折り | × | Futon Simple(7cm)のみ |
厚さ | 10cm | 6cm・7cm・18cm・21cm・25cm・30cm |
硬さ | 140N・170N・280N | 119N~245N |
体圧分散 | ふつう | 良い |
密度 | 30D | 非公表 |
ヘタリ保証 | なし | 10年・15年 |
お試し | 90日間 | 60日間 |
テンピュールは一見高そうですが、品質保証がロングなブランドなのでコスパはかなり良いです。
ちなみに、どちらにも返金保証があるので、どうしても迷ったら気軽に試してみるのがおすすめです。
モットン テンピュール|素材 比較

芯素材の比較
モットン・テンピュールの芯素材 比較・一覧は次の通りです。
【芯材の素材】
モットン | テンピュール |
高反発ウレタン | ウレタン(高反発<低反発) |
芯材は、マットレスの性質を左右する最も重要なパーツです。
- 高反発ウレタンの特徴:安価・軽め・高耐久・反発弾性。
- 低反発ウレタンの特徴:高価・重め・柔軟性・衝撃吸収性・感温性・非通気性。
なお、テンピュール=全て低反発 だと思われがちですが、テンピュールは高反発と低反発を組み込んだ多層構造が主流で、性質の異なる複数のウレタンが使われてます。
- モットン:高反発ウレタンのみの単層構造。
- テンピュール:低反発ウレタン多めの多層構造。
モットン テンピュール|硬さ 比較

硬さの比較
モットン・テンピュールの硬さ 比較・一覧は次の通りです。
【硬さ:N値が大きいほど硬め】
モットン | テンピュール |
ソフト:140N レギュラー:170N ハード:280N |
119N~245N |
テンピュール=柔らかい イメージが強いですが、テンピュールのスペックは幅広く、柔らかいものから硬いものまであります。
また、芯材の硬さ(ニュートン値)と横になったときの触感は、必ずしもイコールにならない点も留意しておきましょう。
【芯材の硬さ(ニュートン値)と横になって感じる硬さについて】
マットレスは、カバーに織り込まれた詰め物や多層構造の影響で、寝た時の感じ方が大きく変化します。
特に、20cm以上の厚みを持つテンピュールには硬い層も組み合わされていて、スペック以上に力強いサポート力があります。
\テンピュール(オリジナルコレクション)断面図/
マットレスコレクション(21cm~)には、ベースの高耐久ベースを組み合わせた多層構造が主流。

モットン テンピュール|反発性 比較

高反発・低反発の比較
モットン・テンピュールの反発性 比較・一覧は次の通りです。
【反発性能】
モットン | テンピュール |
高反発 | 低反発 |
モットンは、一枚物の高反発ウレタンで出来た「ザ・高反発マットレス」という感じで、フラットな寝心地と高反発による寝返りサポートを感じられます。
テンピュールは、基本的に低反発マットレスに分類され、反発力よりも体圧分散性に優れます。
- 高反発マットレスのメリット:寝返りが打ちやすい・沈み込み過ぎない・睡眠サイクルを最適化する・疲労回復効果が高い。
- 低反発マットレスのメリット:軽量の方にも充分な体圧分散を行う・振動が伝わり難い・長時間同じ姿勢で休める・寝心地がいい。
モットン テンピュール|体圧分散性 比較

体圧分散性の比較
モットン・テンピュールの体圧分散性 比較・一覧は次の通りです。
【体圧分散性】
モットン | テンピュール |
ふつう | 良い |
「体圧分散=表層が柔らかい」です。
肘をついたり、マットレスの上で立つとグイっと沈むのに、寝てみると面で支えられているような寝心地になるのが特徴です。
ちなみに、テンピュールの10cm以下モデルは、体圧分散には優れるもののサポート力が弱く、体格によっては底付き感や沈み込みを感じるかもしれません。よって、マットレス単独で使うよりも、既存マットレスの上に重ねるトッパーとして利用するのがおすすめです。
ただし、21cm以上のマットレスモデルになるとサポート力も充分で、体格のよい方でも快適に利用できます。
モットン テンピュール|通気性 比較

通気性の比較
モットン・テンピュールの通気性 比較・一覧は次の通りです。
【通気性】
モットン | テンピュール |
〇 | |
オープンセルウレタン |
一般的に、ウレタンフォームに通気性は皆無です。
ただし、モットン・テンピュールのウレタンはオープンセル構造をしているので、非常に通気性がよいです。
ウレタンフォームの内部にはたくさんの気泡がありますが、一般的なウレタンフォーム(下図左)だと気泡同士は繋がっていないので通気性は皆無です。
対して、オープンセル(下図右)には、気泡間に無数の通気孔があるため、ウレタン内部を空気が通過できます。
\オープンセル構造 図解/

どちらも通気性は良いのですが、テンピュールは低反発の特性上、より身体に密着するので蒸れを感じやすいです。
【マットレスの通気性について】
- 通気性には、寝ている間の体温や湿度を調整する役割があり、睡眠の質と眠りの維持に欠かすことができません。
- また、ダニ・カビの発生リスクを減らし、マットレス自体の耐久性を伸ばしてくれます。
モットン テンピュール|重さ 比較

重さの比較
モットン・テンピュールの重さ 比較・一覧は次の通りです。
【重さ】
厚み(cm) | モットン | テンピュール |
6 | – | 6.7kg~ |
7 | – | 11.8kg~ |
10 | 7.5kg~ | |
21 | – | 26.7kg~ |
重さは、上げ下げ・収納・メンテナンスのやりやすさに影響しますので、腕力に自信のない方はチェックしておきましょう。
なお、床に直置きする方や押し入れに出し入れする方は、軽さよりも折りたたみできる形状を優先するのがおすすめです。
\直置き・収納する場合は三つ折りできるものを選ぼう/

● ソファーとして使える
三つ折り構造のマットレスは、角の揃った立方体になるため、シーツをかければソファーになります。
\三つ折りタイプの収納&ソファー利用イメージ/
● 自立しての部屋干しができる
三つ折りタイプは、ゆるいZ型で横向きにすると、狭い空間でも部屋干しができます。
壁に立てかけることなく部屋干しできるため、空間が限られている方にも便利です。
\三つ折りタイプの室内干しイメージ/
小まめに上げ下げできる方なら、フトンタイプも良いですが、メンテナンス性は三つ折りタイプの方が圧倒的に優れています。
【三つ折りライン】
- モットン:なし(バンドで三つ折り固定は出来るものの、普段使いはしにくい)
- テンピュール:フトンシンプル
モットン テンピュール|厚さ 比較

厚さの比較
モットン・テンピュールの厚さ 比較・一覧は次の通りです。
【厚さ ラインナップ】
厚み(cm) | モットン | テンピュール |
6 | – | ● |
7 | – | ● |
10 | ● | – |
20 | – | ● |
21 | – | ● |
25 | – | ● |
30 | – | ● |
マットレスは、厚みが増すほど底付き感が減り、寝心地がマイルドになります。
マットレス本体の耐久性や性能の安定性も上がるので、「厚いものほど上質」は、あながち間違いではありません。
なお、マットレス単独で使う場合、厚みは 最低でも8cm以上 がおすすめです。
モットン テンピュール|耐久性 比較

耐久性の比較
モットン・テンピュールの耐久性 比較・一覧は次の通りです。
【密度】
モットン | テンピュール |
30D~ | 非公表 |
ウレタンの耐久性は、ウレタン密度(D)の値で予測できます。
【D値とマットレスの耐久性目安】
- 25D~30D:やや不安は残るものの、寝具としての1日の使用にも耐えうる密度がここ。数値が低いほど耐久年数は下がり、3年持てばよい方と言える。
- 30D~40D:寝具はこのスペック以上が理想。一日の使用でヘタることはほぼなく、経年変化にもとても強い。普通に使うなら、5年以上もつことも珍しくない。
テンピュールではウレタン密度を公表していませんが、10年以上のメーカー保証付きなので、最低でも10年は利用できることになります。
ちなみに、どちらも8万回圧縮テストを高い基準でクリアしているので、理論耐久は9年以上を見込めます。
8万回耐久は、基本的に第三者機関にて実施されます。
試験内容は、JIS規格の定変位法が一般的です。
【JIS:定変位法】

- 試験片全体を、素材厚の50%まで連続80000回繰返し圧縮する。
- 圧縮後の復元率を測定する。
復元率(%)=100-繰返し圧縮残留ひずみ(%)
8万回の圧縮は、1日の寝返り平均回数を24回と想定した場合、9年相当の使用に相当すると考えられます。

想定利用年数の計算式は次のとおりです。
- (8万回の圧縮÷1日の寝返り回数24回)÷365(1年日)=9.1年相当
モットン テンピュール|保証 比較

保証の比較
モットン・テンピュールの保証 比較・一覧は次の通りです。
【保証】
種類 | モットン | テンピュール |
お試し | 90日間 | 60日間 |
へたり | ナシ | 10年・15年 |
保証には2つの種類があります。
【2つの保証タイプ】
- お試し保証:◎◎日間以内なら、使っていても返品・返金してくれる保証。
- ヘタリ保証:◎年以内にヘタリが見られたら、無償で交換対応に応じる。
ヘタリ保証があるものほど製品の信頼度は高く、長いものほど耐久性が良いです。
また、耐久性がよいマットレスは、永く使えるためコスパにも優れています。
保証に関してはテンピュールの方が圧倒的に手厚く、はじめて使う方も安心して購入に踏み切れますね。
ちなみに、保証期間10年はマットレスの中では群を抜いて長く、品質の高さの証明と言えます。
モットン テンピュール|腰痛 効果

腰痛について
モットン・テンピュールは、いずれも腰痛持ちに人気のマットレスです。
どちらがより腰痛向けなのか?に決着を付けたいところですが、腰痛の原因は身体の状態と環境によるので、万人に共通する正解はありません。

ただ、寝起き直後に起きる腰痛は腰が沈み込むことで起きているケースがほとんどなので、必要以上に沈み込まないマットレスを選ぶのがひとつの正解と言えます。
柔らかいだけのマットレスは、次の2STEPで寝姿勢を歪め、腰痛を引き起こします。
STEP1:腰・肩を中心に身体が沈む
人間の体圧は位置によってかかる比率が異なります。
必然的に最も体重がかかるのが 腰部 です。
\横になった時のパーツ毎の体圧比率/

STEP2:反り腰になる
やわらかいだけのマットレスは、背中・腰部が必要以上に沈み込むので 歪んだ姿勢のまま長い時間過ごすことになります。
結果、俗にいう反り腰状態になります。

◎長時間の反り腰は腰痛のもと
反り腰は猫背と同じ歪な姿勢です。
長い時間を反り腰で過ごしていると内臓や腰への負担が大きくなり、やがて慢性的な腰痛や生理不順、冷え症を誘発します。

ちなみに、モットン・テンピュール21cm以上モデルには充分なサポート力があるので、腰痛持ちにもおすすめです。
【テンピュールの硬さについて】
テンピュールは低反発マットレスにカテゴライズされるので、つい柔らかすぎないか?と心配になりますが、21cm厚以上のモデルになると、内部に高反発ベースが入っているので腰痛持ちにも優しい設計になっています。

モットン テンピュール|お手入れ

モットンもテンピュールも、基本的なお手入れは 室内干し と ローテーション です。
マットレスのメンテナンス方法は基本的に次の2つです。
❶ ローテーション

寝る位置はだいたい決まっているため、一箇所にかかる圧力や摩耗を分散し、マットレスの劣化を緩やかにする方法です。
- やり方:マットレスを上下・裏表を反転させる。
- 頻度:3ヵ月に1度程度
❷ 室内干し

湿気を溜め込みがちなマットレスの上下面を空気に触れさせることで乾燥を促します。
- やり方:通気性のよい室内に、マットレスの上下面が空気に触れるように立てかける。
- 頻度:3ヵ月に1度程度
なお、カバーはどちらも完全着脱できて洗濯も可能なので、衛生的に利用できます。
※芯材は洗濯不可。
モットン テンピュール|モットン 人気の特徴
モットンの特徴
モットンは、高反発×硬めのマットレスで、腰痛持ちの方・身体の大きな方に人気のマットレスです。

単層ウレタンというシンプルな作りですが、通気性のある特殊なウレタンを使用しているため、直置きでも使えます。
90日返金保証もあるので、はじめて高反発マットレスを利用したい方にも安心です。
- 価格:シングル:39,800/セミダブル:49,800/ダブル:59,800
- 芯材:高反発ウレタン(ナノスリ―)
- 構造:単層
- 三つ折り:×
- 硬さ:140N~280N
- 反発性:高反発
- 体圧分散:ふつう
- 通気性:〇
- 重さ:シングル:7.5kg/セミダブル:9kg/ダブル:10.7kg
- 厚さ:10cm
- 耐久性:30D(5年~10年)
- 保証:100日間返金保証
モットン テンピュール|テンピュール マットレス 人気の特徴

テンピュールの特徴
テンピュールは低反発マットレスのトップブランドで、NASAが唯一認めた体圧分散性能を備えたマットレスです。

つい「低反発=ただ柔らかいだけ?」と想像しがちですが、高反発素材を組み込んだ多層構造になっているのでサポート力も充分。
腰痛持ちの方や体格の大きい方でもしっかりと支え、睡眠の質をワンランク上げてくれる非常に優秀なマットレスです。
保証やトライアルサポートは業界でもトップレベルに厚く、コスパはかなり良いです。
- 価格:52,800円~429,000円
- 素材:オープンセルウレタン
- 構造:2層~4層
- 硬さ:119N~245N
- 反発性:低反発+高反発
- 体圧分散:良い
- 通気性:〇
- 重さ:6.7kg~52kg
- 厚さ:6cm~30cm
- 耐久性(密度):非公表
- 保証:製品保証10年・15年
- トライアル:60日間(マットレスタイプに限る)