腰痛マットレスとして人気の高いモットン&エアウィーヴを、いろんな視点とスペックで比較しました。

いずれかで比較・検討されている方、よろしければお役立てください。


モットンとエアウィーヴならどっち?

モットン・エアウィーヴに共通する特徴は次の2つです。
- 高反発。
- 硬め。
逆に、大きく異なる点は次の3つです。
- 高体重のサポート力。
- 通気性。
- 携帯性。
おすすめの選び方は次のとおりです。
- 80kg以上の方:モットンがおすすめです。ファイバーは一度ヘタると復元しませんので、粘り強く長期間サポートしてくれる高密度ウレタンの方がおすすめです。
- 直置きしたい方:エアウィーヴ スマートZ01がおすすめです。直置きでもカビにくい通気性と、折りたたみができる三つ折り形態、水洗いもできるメンテナンス性に優れています。
- 疲労回復効果を高めたい方:エアウィーブがおすすめです。エアウィーヴの方が反発力に優れ、寝返りを楽に行えます。寝起き時のすっきり感はエアウィーヴの方が優れています。
3モデルの性能比較一覧は次の通りです。
【モットン・エアウィーブ スマートZ01 比較】
要素 | モットン | エアウィーヴ スマートZ01 |
価格 | シングル:39,800 セミダブル:49,800 ダブル:59,800 |
シングル:66,000 セミダブル:79,200 ダブル:92,400 |
通気性 | 〇 | ◎ |
硬さ | 140N・170N・280N | かため |
体圧分散 | ふつう | ふつう |
密度 | 30D | – |
ヘタリ保証 | なし | 3年 |
お試し | 90日間 | 30日間 |
この2つは、素材・特性・価格がけっこう違うので、単純比較するのは難しいですが、どちらもお試し利用ができるので、まずは気になった方からトライしてみるのがおすすめです。
モットン エアウィーヴ|価格 比較

価格の比較
モットン・エアウィーヴの価格 比較・一覧は次の通りです。
【価格(税込)】
モットン | エアウィーヴ:スマートZ01 |
シングル:39,800円 セミダブル:49,800円 ダブル:59,800円 |
シングル:66,000円 セミダブル:79,200円 ダブル:92,400円 |
エアウィーブ スマートZ01は、エアウィーブの中でも最もモットンの規格に近いマットレスです。
素材自体が全く別モノなので、金額だけを単純比較することに意味はありませんが、モットンの倍近くの価格差があるのは大きなインパクトですね。
モットン エアウィーヴ|素材 比較

芯素材の比較
モットン・エアウィーヴの芯素材 比較・一覧は次の通りです。
【芯材の素材】
モットン | エアウィーヴ |
ウレタン | ファイバー |
芯材は、マットレスの性質を左右する最も重要なパーツです。
- ウレタンの特徴:安価・軽量・性能(硬さ・通気性・反発力)のカスタマイズが容易。
- ファイバーの特徴:通気性・高反発・耐水性。
素材そのものに優劣はつけ難いですが、ファイバーの通気性と反発力に関しては、ウレタンのそれよりも圧倒的に優れた性能があります。
モットン エアウィーヴ|硬さ 比較

硬さの比較
モットン・エアウィーヴの硬さ 比較・一覧は次の通りです。
【硬さ:N値が大きいほど硬め】
モットン | エアウィーヴ |
ソフト:140N レギュラー:170N ハード:280N |
硬め |
ファイバー素材には、ウレタンのような硬さの指標(N値)がありません。よって、体感レベルで「硬め」と評価しています。
なお、敢えて硬さに優劣をつけると次の評価になります。
(硬め)モットン > > > エアウィーヴ (柔らかめ)
ちなみに、寝たときに感じる硬さはN値だけでは判断できないことも多いのですが、モットンもエアウィーブ スマートZ01も、ほとんど詰め物がないので、フラットな硬さを感じられます。
モットン エアウィーヴ|反発性 比較

高反発・低反発の比較
モットン・エアウィーヴの反発性 比較・一覧は次の通りです。
【反発性能】
モットン | エアウィーヴ |
高反発 | 超反発 |
どちらも高反発マットレスにカテゴライズされますが、エアウィーヴの方が明らかに優れた反発弾性を持ちます。
特にスマートZ01は詰め物が少ないので、反発力のレスポンスも良いです。
モットン エアウィーヴ|寝心地 比較

体圧分散性の比較
モットン・エアウィーヴの体圧分散性 比較・一覧は次の通りです。
【体圧分散性】
モットン | エアウィーヴ |
ふつう | ふつう |
「体圧分散=表層が柔らかい」です。
肘をついたり、マットレスの上で立つとグイっと沈むのに、寝てみると面で支えられているような寝心地になるのが特徴です。
ただし、モットンもエアウィーブ スマートZ01も、体圧分散性は特筆するほど高くはありません。
そのため、身体が大きくない方・筋肉量が少ない方よりは、身体の大きい方・筋肉量の多い方に向きます。
モットン エアウィーヴ|通気性 比較

通気性の比較
モットン・エアウィーヴの通気性 比較・一覧は次の通りです。
【通気性】
モットン | エアウィーヴ |
○ | ◎ |
オープンセル | エアファイバー |
エアウィーブの圧倒的な通気性は素晴らしく、モットンのオープンセルウレタンでも敵いません。
\エアウィーブは目は粗いので水も空気もぐんぐんすり抜ける/

ちなみに、普通のウレタンフォームに通気性は皆無ですが、モットンのウレタンはオープンセル構造をしているので、非常に通気性がよいです。
ウレタンフォームの内部にはたくさんの気泡がありますが、一般的なウレタンフォーム(下図左)だと気泡同士は繋がっていないので通気性は皆無です。
対して、オープンセル(下図右)には、気泡間に無数の通気孔があるため、ウレタン内部を空気が通過できます。
\オープンセル構造 図解/

【マットレスの通気性について】
- 通気性には、寝ている間の体温や湿度を調整する役割があり、睡眠の質と眠りの維持に欠かすことができません。
- また、ダニ・カビの発生リスクを減らし、マットレス自体の耐久性を伸ばしてくれます。
モットン エアウィーヴ|重さ 比較

重さの比較
モットン・エアウィーヴの重さ 比較・一覧は次の通りです。
【重さ】
モットン | エアウィーヴ |
シングル:7.5kg セミダブル:9kg ダブル:10.7kg |
シングル:9kg セミダブル:11kg ダブル:13kg |
重さは、上げ下げ・収納・メンテナンスのやりやすさに影響しますので、腕力に自信のない方はチェックしておきましょう。
なお、床に直置きする方や押し入れに出し入れする方は、軽さよりも折りたたみできるものの方がおすすめです。
\直置き・収納する場合は三つ折りできるものを選ぼう/

モットンの方がやや軽めですが、バンドを使わないと折りたたむことができず、収納には不向きです。
\モットンのパットレスタイプはバンド結束しないと三つ折りすらできない!/

● ソファーとして使える
三つ折り構造のマットレスは、角の揃った立方体になるため、シーツをかければソファーになります。
\三つ折りタイプの収納&ソファー利用イメージ/
● 自立しての部屋干しができる
三つ折りタイプは、ゆるいZ型で横向きにすると、狭い空間でも部屋干しができます。
壁に立てかけることなく部屋干しできるため、空間が限られている方にも便利です。
\三つ折りタイプの室内干しイメージ/

また、エアウィーブ スマートZ01は、3つのエリア毎にファイバーを取り出せるので、メンテナンスのし易さや持ち運びのし易さも圧倒的な優位性があります。

モットン エアウィーヴ|厚さ 比較

厚さの比較
モットン・エアウィーヴの厚さ 比較・一覧は次の通りです。
【厚み】
モットン | エアウィーヴ |
10cm | 9cm |
マットレスは、厚みが増すほど底付き感が減り、寝心地がマイルドになります。
マットレス本体の耐久性や性能の安定性も上がるので、「厚いものほど上質」は、あながち間違いではありません。
なお、マットレス単独で使う場合、厚みは 最低でも8cm以上 がおすすめです。
モットン エアウィーヴ|耐久性 比較

耐久性の比較
モットン・エアウィーヴの耐久性 比較・一覧は次の通りです。
【密度】
モットン | エアウィーヴ |
30D | 製品保証:3年 |
ウレタンの耐久性は、ウレタン密度(D)の値で予測できます。
【D値とマットレスの耐久性目安】
- 25D~30D:やや不安は残るものの、寝具としての1日の使用にも耐えうる密度がここ。数値が低いほど耐久年数は下がり、3年持てばよい方と言える。
- 30D~40D:寝具はこのスペック以上が理想。一日の使用でヘタることはほぼなく、経年変化にもとても強い。普通に使うなら、5年以上もつことも珍しくない。
ファイバーには耐久性を示す数値はないので、メーカーのヘタリ保証を参考にします。
通常、メーカー保証が3年以上あるものだと、5年~8年程度の耐久性が見込めます。
モットン エアウィーヴ|保証 比較

保証の比較
モットン・エアウィーヴの保証 比較・一覧は次の通りです。
【保証】
種類 | モットン | エアウィーヴ |
お試し | 90日間 | 30日間 |
へたり | × | 3年 |
保証には2つの種類があります。
【2つの保証タイプ】
- お試し保証:◎◎日間以内なら、使っていても返品・返金してくれる保証。
- ヘタリ保証:◎年以内にヘタリが見られたら、無償で交換対応に応じる。
ヘタリ保証があるものほど製品の信頼度は高く、長いものほど耐久性が良いです。
また、耐久性がよいマットレスは、永く使えるためコスパに優れています。
なお、モットンもエアウィーブもお試しできる期間があるので、はじめて使う方でも安心して購入に踏み切れるのは嬉しいサポートと言えます。
モットン エアウィーヴ|腰痛 比較

腰痛について
モットン・エアウィーヴは、いずれも腰痛持ちに人気のマットレスです。
どちらがより腰痛向けなのか?に決着を付けたいところですが、腰痛の原因は身体の状態と環境によるので、万人に共通する正解はありません。

ただ、寝起き直後に起きる腰痛は腰が沈み込むことで起きているケースがほとんどなので、必要以上に沈み込まないマットレスを選ぶのがひとつの正解と言えます。
柔らかいだけのマットレスは、次の2STEPで寝姿勢を歪め、腰痛を引き起こします。
❶ 腰・肩を中心に体圧が集中する
人間の体圧は位置によってかかる比率が異なり、腰部に最も集中します。
\横になった時のパーツ毎の体圧比率/

❷ 体圧の集中する背中・腰部が沈み込み、徐々に姿勢をゆがめる
やわらかいだけのマットレスだと、背中・腰部が必要以上に沈み込み、長時間背骨を歪ませ、歪んだ姿勢を固定化してしまいます。

● 不自然な姿勢が長時間続くことで背骨・骨盤が歪み腰痛を引き起こす
姿勢の悪化が腰痛の原因となる背骨の歪みを助長し、長時間の不自然な姿勢が、腰痛を引き起こします。

なお、モットンもエアウィーヴも硬さでは拮抗していますが、耐久性と反発力に特徴があります。
- モットン:ウレタン密度が高く、サポート力と耐久性に優れる。身体の大きい方に向く。
- エアウィーヴ:反発力が高く、疲労回復効果に優れる。筋力の多い方・活動的な方に向く。
80kg以上の方ならモットン、80kg以下の方なら疲労回復効果や硬さの好みで選ぶのが良いカナと思います。
モットン エアウィーヴ|お手入れ 比較

モットンもエアウィーヴも基本的なお手入れは、室内干しとローテーションです。
マットレスのメンテナンス方法は基本的に次の2つです。
❶ ローテーション

寝る位置はだいたい決まっているため、一箇所にかかる圧力や摩耗を分散し、マットレスの劣化を緩やかにする方法です。
- やり方:マットレスを上下・裏表を反転させる。
- 頻度:3ヵ月に1度程度
❷ 室内干し

湿気を溜め込みがちなマットレスの上下面を空気に触れさせることで乾燥を促します。
- やり方:通気性のよい室内に、マットレスの上下面が空気に触れるように立てかける。
- 頻度:3ヵ月に1度程度
また、カバーはどちらも完全着脱できて洗濯も可能です。
エアウィーブに至っては、芯材までもが水洗い可能です。

※モットンは水洗い不可。
モットンの特徴

モットンの特徴
モットンは、高反発×硬めのマットレスで、腰痛持ちの方・身体の大きな方に人気のマットレスです。

単層ウレタンというシンプルな作りですが、通気性のある特殊なウレタンを使用しているため、直置きでも使えます。
90日返金保証もあるので、はじめて高反発マットレスを利用したい方にも安心です。
- 価格:シングル:39,800/セミダブル:49,800/ダブル:59,800
- 芯材:高反発ウレタン(ナノスリ―)
- 構造:単層
- 三つ折り:×
- 硬さ:140N~280N
- 反発性:高反発
- 体圧分散:ふつう
- 通気性:〇
- 重さ:シングル:7.5kg/セミダブル:9kg/ダブル:10.7kg
- 厚さ:10cm
- 耐久性:30D(5年~10年)
- 保証:100日間返金保証
エアウィーヴの特徴

エアウィーヴの特徴
エアウィーブは、抜群の通気性と高い反発力のあるマットレスで、疲労回復効果が高く、寝起きのすっきり感を得やすいのが特徴です。
また、ファイバー自体はフラットに硬いものの、厚めの詰め物のお陰でマイルドな寝心地です。
マットレスなのに、芯材までもが水洗いできるのもメリットです。
\エアウィーヴは、芯材もカバーも水洗いできる/
筋肉量の多いアスリートの方や若い方、マットレスを丸洗いしたい方におすすめです。
- 価格:35,200円~396,000円
- 素材:エアファイバー
- 構造:1~3層/ゾーニング
- 三つ折り:スマートZ01のみ可
- 硬さ:ふつう
- 反発性:超反発
- 体圧分散:ふつう
- 通気性:◎
- 重さ:5.5kg~(トッパー)/9kg~(三つ折り)/17kg~(マットレス)
- 厚さ:3cm~7cm(トッパー)/9cm~25cm(マットレス)
- 耐久性(密度):-
- メーカー保証:2年・3年
- トライアル:30日間(対象製品に限る)