腰痛マットレスとして人気の高いエアウィーヴとマニフレックスを、いろんな視点とスペックで比較しました。

2点で比較・検討されている方、よろしければお役立てください。


エアウィーヴとマニフレックス マットレスならどっち?

エアウィーヴ・マニフレックスに共通する特徴は次の2つです。
- 高反発。
- 硬め。
逆に、大きく異なる点は次の3つです。
- 高体重のサポート力。
- 通気性。
おすすめの選び方は次のとおりです。
- 80kg以上の方:マニフレックスがおすすめです。
ファイバーは閾値を超えると一気にヘタるので、粘り強く長期間サポートしてくれる高密度ウレタンの方がおすすめです。 - 直置きしたい方:エアウィーヴ スマートZ01(三つ折り)がおすすめです。
直置きでもカビにくい通気性と、折りたたみができる三つ折り形態、水洗いもできるメンテナンス性に優れています。 - 寝心地を高めたい方:マニフレックスの13cm厚以上のモデルがおすすめです。
芯は高硬度ですが、表層の触感が素晴らしく、体圧分散性に優れています。
エアウィーヴ・マニフレックスの性能比較一覧は次の通りです。
【エアウィーブ・マニフレックス 仕様の比較一覧】
要素 | エアウィーヴ | マニフレックス |
価格 | 49,500円~396,000円 | 28,600円~225,000円 |
通気性 | ◎ | 〇 |
硬さ | 硬め | 硬め |
体圧分散 | ふつう | ふつう~良い |
密度 | – | 31D |
ヘタリ保証 | 3年 | 10年・12年 |
お試し | 30日間 | なし |
エアウィーヴ・マニフレックスは、素材・特性・価格がけっこう違うので単純比較するのが難しいですね。
また、どちらもラインナップが豊富なので、幅広い方が利用できるのも悩ましいところです。
ただし、身体が大きい(体重80kg以上)方だけはマニフレックスを選ぶ方が無難です。
エアウィーヴとマニフレックス|価格 比較

価格の比較
エアウィーヴ・マニフレックスの価格 比較・一覧は次の通りです。
【価格(税込)】
厚み(cm) | エアウィーヴ | マニフレックス |
4 | 49,500~ | 19,030~(エルゴトッパー) |
6 | 101,200~ | 45,980~(スーパーレイロイヤル) |
7 | 66,000~ | 28,118~(イタリアンフトン) |
9(三つ折) | 66,000~ | – |
11(三つ折) | – | 32,762~(メッシュウイング) |
16 | – | 39,930~(モデル246) |
18 | 99,000~ | – |
21 | 132,000~ | – |
22 | 96,800~(フラッグFX) |
素材自体が全く別モノなので、金額だけを単純比較することに大きな意味はありませんが、倍近くの価格差はインパクトも大きいですね。
エアウィーヴとマニフレックス|素材 比較

芯素材の比較
エアウィーヴ・マニフレックスの芯素材 比較・一覧は次の通りです。
【芯材の素材】
エアウィーヴ | マニフレックス |
エアファイバー | ウレタン |
芯材は、マットレスの性質を左右する最も重要なパーツです。
- ウレタンの特徴:安価・軽量・性能(硬さ・通気性・反発力)のカスタマイズが容易。
- ファイバーの特徴:通気性・高反発・耐水性。
素材そのものに優劣はつけ難いですが、ファイバーの通気性と反発力に関しては、ウレタンのそれよりも圧倒的に優れた性能があります。
エアウィーヴとマニフレックス|硬さ 比較

硬さの比較
エアウィーヴ・マニフレックスの硬さ 比較・一覧は次の通りです。
【硬さ:N値が大きいほど硬め】
エアウィーヴ | マニフレックス |
硬め | 170N・200N |
ファイバー素材には、ウレタンのような硬さの指標(N値)がありません。よって、体感レベルで「硬め」と評価しています。
ちなみに、敢えて硬さに優劣をつけると次の評価になります。
(硬め)マニフレックス > エアウィーヴ (柔らかめ)
なお、芯の硬さと横になったときの触感は別モノです。
【芯の硬さと横になって感じる硬さについて】
マットレスは、カバーに織り込まれた詰め物や多層構造の影響で、寝た時の感じ方が大きく変化します。
また、10cm以上の厚みを持つマットレスには柔らかい層がトッピングされることが多く、スペック以上にふんわりとした触感になります。
\マニフレックス(ディアマンテ)断面図/
厚みのあるマットレスは、ベースの高硬度ウレタンに柔らかいウレタンがトッピングされた多層構造が主流。

なお、エアウィーヴは 10cm以下の薄いモデルにも詰め物をふんだんに使っているので、どの製品もファイバー硬度以上のふんわりとした寝心地になります。
\エアウィーヴ 断面図/

エアウィーヴとマニフレックス|反発性 比較

高反発・低反発の比較
エアウィーヴ・マニフレックスの反発性 比較・一覧は次の通りです。
【反発性能】
エアウィーヴ | マニフレックス |
超反発 | 高反発 |
どちらも高反発マットレスにカテゴライズされますが、エアウィーヴの方が明らかに優れた反発弾性を持ちます。
高反発マットレスは疲労回復効果を高めるので、寝起きのすっきり感を得やすいのが特徴です。
エアウィーヴとマニフレックス|寝心地 比較

体圧分散性の比較
エアウィーヴ・マニフレックスの体圧分散性 比較・一覧は次の通りです。
【体圧分散性】
エアウィーヴ | マニフレックス |
ふつう | ふつう~良い |
「体圧分散=表層が柔らかい」です。
肘をついたり、マットレスの上で立つとグイっと沈むのに、寝てみると面で支えられているような寝心地になるのが特徴です。
エアウィーブは、ほぼ詰め物の厚みのみで体圧分散を行っているので、際立つほど体圧分散性は高くありません。
マニフレックスはモデルによります。
【マニフレックス:厚みによる体圧分散性の違い】

- 13cm厚以下のモデル:単層ウレタン構造なので、体圧分散性はそれほど高くありません。
- 13cm厚以上のモデル:多層構造になっているので、体圧分散性がぐっと上がっています。上位モデルになるほど、芯はしっかりしているのにふんわりとした寝心地になります。
エアウィーヴやマニフレックスの13cm以下のモデルは体圧分散性が低いので、身体が小さい方・筋肉量が少ない方よりは、身体の大きい方・筋肉量の多い方に向きます。
エアウィーヴ マニフレックス|通気性 比較

通気性の比較
エアウィーヴ・マニフレックスの通気性 比較・一覧は次の通りです。
【通気性】
エアウィーヴ | マニフレックス |
◎ | ○ |
エアファイバー | オープンセル |
エアウィーブの通気性は圧倒的で、マニフレックスのオープンセルウレタンでも敵いません。
\エアウィーブは目は粗いので水も空気もぐんぐんすり抜ける/

ちなみに、普通のウレタンフォームに通気性は皆無ですが、マニフレックスのウレタンはオープンセル構造をしているので、非常に通気性がよいです。
ウレタンフォームの内部にはたくさんの気泡がありますが、一般的なウレタンフォーム(下図左)だと気泡同士は繋がっていないので通気性は皆無です。
対して、オープンセル(下図右)には、気泡間に無数の通気孔があるため、ウレタン内部を空気が通過できます。
\オープンセル構造 図解/

【マットレスの通気性について】
- 通気性には、寝ている間の体温や湿度を調整する役割があり、睡眠の質と眠りの維持に欠かすことができません。
- また、ダニ・カビの発生リスクを減らし、マットレス自体の耐久性を伸ばしてくれます。
エアウィーヴ マニフレックス|重さ 比較

重さの比較
エアウィーヴ・マニフレックスの重さ 比較・一覧は次の通りです。
【重さ】
厚み(cm) | エアウィーヴ | マニフレックス |
4 | 5.5kg~ | 1.7kg~(エルゴトッパー) |
6 | 7kg~ | 7kg~(スーパーレイロイヤル) |
7 | 7kg~ | 6kg~(イタリアンフトン) |
9(三つ折) | 9kg~ | – |
11(三つ折) | – | 6.5kg~(メッシュウイング) |
16 | – | 10kg~(モデル246) |
18 | 17kg~ | – |
21 | 22.5kg~ | – |
22 | 20kg~(フラッグFX) |
重さは、上げ下げ・収納・メンテナンスのやりやすさに影響しますので、腕力に自信のない方はチェックしておきましょう。
なお、床に直置きする方や押し入れに出し入れする方は、軽さよりも折りたたみできるものを選ぶのがおすすめです。
\直置き・収納する場合は三つ折りできるものを選ぼう/

エアウィーヴ・マニフレックスともに三つ折りモデルはありますが、重量の面ではマニフレックスが優位ですね。
● ソファーとして使える
三つ折り構造のマットレスは、角の揃った立方体になるため、シーツをかければソファーになります。
\三つ折りタイプの収納&ソファー利用イメージ/

● 自立しての部屋干しができる
三つ折りタイプは、ゆるいZ型で横向きにすると、狭い空間でも部屋干しができます。
壁に立てかけることなく部屋干しできるため、空間が限られている方にも便利です。
\三つ折りタイプの室内干しイメージ/

ちなみに、エアウィーブは通気性が驚くほど高いので、床に直置きした場合はマニフレックスよりもカビ難いというメリットがあります。

エアウィーヴ マニフレックス|厚さ 比較

厚さの比較
エアウィーヴ・マニフレックスの厚さ 比較・一覧は次の通りです。
【厚さ ラインナップ】
厚み(cm) | エアウィーヴ | マニフレックス |
3 | ● | – |
4 | ● | ● |
6 | ● | ● |
7 | ● | ● |
9(三つ折) | ● | – |
11(三つ折) | – | ● |
16 | – | ● |
18 | ● | – |
21 | ● | – |
22 | – | ● |
23 | – | ● |
25 | ● | – |
マットレスは、厚みが増すほど底付き感が減り、寝心地がマイルドになります。
マットレス本体の耐久性や性能の安定性も上がるので、「厚いものほど上質」は、あながち間違いではありません。
なお、マットレス単独で使う場合、厚みは 最低でも8cm以上 がおすすめです。
エアウィーヴ マニフレックス|耐久性 比較

耐久性の比較
エアウィーヴ・マニフレックスの耐久性 比較・一覧は次の通りです。
【密度】
エアウィーヴ | マニフレックス |
製品保証:3年 | 31D |
ウレタンの耐久性は、ウレタン密度(D)の値で予測できます。
【D値とマットレスの耐久性目安】
- 25D~30D:やや不安は残るものの、寝具としての1日の使用にも耐えうる密度がここ。数値が低いほど耐久年数は下がり、3年持てばよい方と言える。
- 30D~40D:寝具はこのスペック以上が理想。一日の使用でヘタることはほぼなく、経年変化にもとても強い。普通に使うなら、5年以上もつことも珍しくない。
ファイバーには耐久性を示す数値はないので、メーカーのヘタリ保証を参考にします。
通常、メーカー保証が3年以上あるものだと、5年~8年程度の耐久性が見込めます。
エアウィーヴで実施している8万回圧縮テストも、高耐久を証明しています。
8万回耐久は、基本的に第三者機関にて実施されます。
試験内容は、JIS規格の定変位法が一般的です。
【JIS:定変位法】

- 試験片全体を、素材厚の50%まで連続80000回繰返し圧縮する。
- 圧縮後の復元率を測定する。
復元率(%)=100-繰返し圧縮残留ひずみ(%)
8万回の圧縮は、1日の寝返り平均回数を24回と想定した場合、9年相当の使用に相当すると考えられます。

想定利用年数の計算式は次のとおりです。
- (8万回の圧縮÷1日の寝返り回数24回)÷365(1年日)=9.1年相当
エアウィーヴ マニフレックス|保証 比較

保証の比較
エアウィーヴ・マニフレックスの保証 比較・一覧は次の通りです。
【保証】
種類 | エアウィーヴ | マニフレックス |
お試し | 30日間 | × |
へたり | 3年 | 10年・12年 |
保証には2つの種類があります。
【2つの保証タイプ】
- お試し保証:◎◎日間以内なら、使っていても返品・返金してくれる保証。
- ヘタリ保証:◎年以内にヘタリが見られたら、無償で交換対応に応じる。
ヘタリ保証があるものほど製品の信頼度は高く、長いものほど耐久性が良いです。
また、耐久性がよいマットレスは、永く使えるためコスパに優れています。
なお、エアウィーブはお試しできる期間があるので、はじめて使う方も安心して購入に踏み切れます。
対して、マニフレックスには返金保証はないものの、品質保証が驚くほど永いので、コスパが良いです。
エアウィーヴ マニフレックス|腰痛 効果

腰痛について
エアウィーヴ・マニフレックスは、いずれも腰痛持ちに人気のマットレスです。
どちらがより腰痛向けなのか?に決着を付けたいところですが、腰痛の原因は身体の状態と環境によるので、万人に共通する正解はありません。

ただ、寝起き直後に起きる腰痛は腰が沈み込むことで起きているケースがほとんどなので、必要以上に沈み込まないマットレスを選ぶのがひとつの正解と言えます。
柔らかいだけのマットレスは、次の2STEPで寝姿勢を歪め、腰痛を引き起こします。
STEP1:腰・肩を中心に身体が沈む
人間の体圧は位置によってかかる比率が異なります。
必然的に最も体重がかかるのが 腰部 です。
\横になった時のパーツ毎の体圧比率/

STEP2:反り腰になる
やわらかいだけのマットレスは、背中・腰部が必要以上に沈み込むので 歪んだ姿勢のまま長い時間過ごすことになります。
結果、俗にいう反り腰状態になります。

◎長時間の反り腰は腰痛のもと
反り腰は猫背と同じ歪な姿勢です。
長い時間を反り腰で過ごしていると内臓や腰への負担が大きくなり、やがて慢性的な腰痛や生理不順、冷え症を誘発します。

なお、エアウィーヴもマニフレックスも硬さでは拮抗していますが、耐久性と反発力に特徴があります。
- エアウィーヴ:反発力が高く、疲労回復効果に優れる。筋力の多い方・活動的な方に向く。
- マニフレックス:ウレタン密度が高く、サポート力と耐久性に優れる。身体の大きい方に向く。
80kg以上の方ならマニフレックス、80kg以下の方なら疲労回復効果や硬さの好みでどちらかを選ぶのが良いカナと思います。
エアウィーヴ マニフレックス|お手入れ

エアウィーヴもマニフレックスも、基本的なお手入れは 室内干し と ローテーション です。
マットレスのメンテナンス方法は基本的に次の2つです。
❶ ローテーション

寝る位置はだいたい決まっているため、一箇所にかかる圧力や摩耗を分散し、マットレスの劣化を緩やかにする方法です。
- やり方:マットレスを上下・裏表を反転させる。
- 頻度:3ヵ月に1度程度
❷ 室内干し

湿気を溜め込みがちなマットレスの上下面を空気に触れさせることで乾燥を促します。
- やり方:通気性のよい室内に、マットレスの上下面が空気に触れるように立てかける。
- 頻度:3ヵ月に1度程度
また、カバーはどちらも完全着脱できて洗濯も可能です。
エアウィーブに至っては、芯材までもが水洗い可能です。

※マニフレックスは水洗い不可。
マニフレックスの特徴

マニフレックスの特徴
マニフレックスはヨーロッパを代表する寝具ブランドの一つ。
驚くほどリーズナブル&耐久性の高さが特徴の高品質マットレスです。
中でも、三つ折りモデルは収納に便利な 三つ折り設計&通気するウレタン性能 の相性がよく、直置きで使いたい方に最適です。
上位モデルになると硬さの異なるウレタンを組み合わせた多層構造が主流で、寝心地は上質です。
【マニフレックスシリーズ】
- 価格:28,118円~248,050円
- 芯材:高反発ウレタン(エリオセル)
- 三つ折り:メッシュウイング・カモウイング・DDウイングのみ可
- 構造:1層~10層
- 硬さ:200N・170N・70Nのベース芯材を1~3つ組み合わせ
- 反発性:高反発
- 体圧分散:ふつう~非常に良い
- 通気性:〇
- 重さ:6kg~23kg
- 厚さ:6cm~23cm
- 耐久性:28D~75D
- 保証:製品保証10年~15年
エアウィーヴの特徴

エアウィーヴの特徴
エアウィーブは、抜群の通気性と高い反発力のあるマットレスで、疲労回復効果が高く、寝起きのすっきり感を得やすいのが特徴です。
また、ファイバー自体はフラットに硬いものの、厚めの詰め物のお陰でマイルドな寝心地です。
マットレスなのに、芯材までもが水洗いできるのもメリットです。
\エアウィーヴは、芯材もカバーも水洗いできる/
筋肉量の多いアスリートの方や若い方、マットレスを丸洗いしたい方におすすめです。
- 価格:35,200円~396,000円
- 素材:エアファイバー
- 構造:1~3層/ゾーニング
- 三つ折り:スマートZ01のみ可
- 硬さ:ふつう
- 反発性:超反発
- 体圧分散:ふつう
- 通気性:◎
- 重さ:5.5kg~(トッパー)/9kg~(三つ折り)/17kg~(マットレス)
- 厚さ:3cm~7cm(トッパー)/9cm~25cm(マットレス)
- 耐久性(密度):-
- メーカー保証:2年・3年
- トライアル:30日間(対象製品に限る)